【インタビュー記事】インドのCSRを紐解く~インドの現場に広がる光景から考えるインド日系企業のCSR活動の可能性~

インド
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今回は日本のスタートアップ企業で、インドにも拠点を持つアメグミインドのインタビュー記事です!

この記事では、インドでのCSR活動の上で抑えておくべき概要と、アメグミができるインドの日系企業様向けにCSR活動のサポートを紹介していきます。

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インドにある企業におけるCSRの義務

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まず初めに、インドでコンプライアンス上、CSR活動が必須になる会社の定義を教えて下さい!

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まず、対象となる企業のご説明をしますね。インドに進出をしている下記いずれかに該当する企業は、CSR活動支出の義務があります

50億ルピー以上の純資産
100億ルピー以上の売上高
5,000万ルピー以上の純利益

義務金額は、過去3年間の平均純利益の少なくとも2%です。

該当企業は活動資金の支出だけでなく、少なくとも3名の理事からなるCSR委員会を保持しなくてはなりません。委員会は正式なCSR方針を策定し、CSR活動を維持する必要があります。

さらに、委員会は企業のCSR方針、委員会の活動内容、拠出した金額、具体的なプロジェクトについて、詳細な報告書を政府に提出しなくてはなりません。

企業と社会双方にとって最適なCSR活動が正しく有効に、かつ戦略的に行えているか、多くの経営層を悩ませる問題となっている状況です。

※2021年現時点での情報です。

CSR活動で日系企業が抱える課題

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大手の日系企業さんだと、多くがインドのCSR活動の義務が生じる水準なんですね。実際、日系企業さんのインドでのCSR活動はどのような状況なんでしょうか?

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一定の要件を満たすと企業の義務となるCSR活動ですが、経営や営業活動・管理等の本業もあわせて行う必要があり、CSR活動の戦略を練る時間の捻出は、どの企業にとっても課題となっています。

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特に、企業の「社会的責任」の資金を、安心して預けられる信頼のおけるNGO団体等を見つけることも、企業にとって最適なCSR活動を行う上でのハードルとなっています。

戦略をもって取り組めば、会社にとってもPRの大きなチャンスともなる、CSR活動

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本業ではない部分で、駐在員の方が時間を割くのは大変なことは重々承知しています。ただ、「総務にまかせっぱなぱしで、実はCSRの資金使途を把握しきれていない…」「よく分からないから、とりあえず有名ファンドへいれておけば安心なのでは…?」というケースも。そうすると…

「木のあるところに木を植え、またそれを切る」。そのくり返し

「とりあえず」のCSR活動を行うと、その資金は本当に必要な人のために届くことはありません

中には、残念ながら社員の家族へのキックバックとして不正に使われていた、というケースも。

管理をおろそかにすると、企業のPR機会の損失だけではなく、社内問題として社員間でのトラブルや、不正利用といった様々な問題に発展する可能性も秘めています

また、適当な団体や用途が不透明なファンドへの拠出により、インドでは「木のあるところに木を植え、またそれを切る」。

そんな無意味な使途で、企業のCSR拠出金が消耗されてしまうことが現実として起きています。

インドが抱える社会問題

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これは、インドでもっとも貧しい州であるビハール州の現地パートナーが口にした、インドの現状です。

膨大な人口に対する仕事の不足、中間業者が搾取、また搾取からの脱出手段がない。
不平等な教育機会。
教育不足による非効率的な農作業。
知識・信用不足により余儀なくされる、月12%の高利子借入。
これらによって引き起こされる、貧困問題。
また、貧困地域における著しく乏しい医療サービス環境を改善すれば助かる命も、たくさんあります。

何故このような問題が発生するのか

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なるほど…。インドでは、富裕層は想像以上の暮らしを送られているご家族もいますよね。インドでは貧富の差が大きいですが、何故そのような事態がおきるのでしょうか?

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インドでの貧困問題を加速させる大きな要因の1つは、ITの恵を受けることのできる人と、できない人の間に生じる経済格差です。

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これが、いわゆる「デジタルディバイド(情報格差)」です。貧困層が暮らす集落では外部との通信手段がなく、周囲がその問題に気付くことも難しいのです。

スマホが一台あれば、大人も子供も「学ぶ」ことができるようになります。スキルアップすることで、仕事に繋がる大きな可能性を秘めています。

私立学校に行かなくても質の高い教育を受けることができ、環境のせいで夢を諦める必要はなくなり、「選択」できるようになります。

スマホが一台あれば、競合調査等の情報収集ができ、適正価格が分かることで中間搾取を回避することができます。

検索の手段があれば、高利子借入から脱却の可能性もあります。

デジタルツールがあれば、データに基づいた生産管理ができ、効率的な農作業の方法を見つけることができます。

栄養教育や、予防医療に繋がる健康の知識を身に付けることができるようになります。

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ただ、スマホというツールがないだけで、これだけの格差社会が生まれてしまっているのが事実です。

アメグミのCSR活動サポート~課題に対するアプローチ方法~

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スマホ1台で広がる可能性を信じているんですね。アメグミさんはその可能性に対し、どのようなアプローチをしているのでしょうか?

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Amegumiは「スマホ一台」が与える影響力を理解しているからこそ、その力を最大化させるために独自OS搭載のスマートフォン、SUNBLAZE Phoneを生産。


インドの日系企業様からお預かりしたCSR予算で、貧困問題や課題を抱える地域・人々にSUNBLAZE Phoneを供給します。

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SUNBLAZE Phoneの特徴は、以下の通りです!

  1. 手頃な価格設定
  2. 用途の明確化(アプリ制限した独自ストア)
  3. 独自OSによる長期間使用を実現
  4. 1年間の端末保障
  5. 高セキュリティ

※利用用途はあくまで「課題解決」のためとしており、使用できる機能を限定しています。

なぜアメグミは活動するのか

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重要性はよく分かりました。ではなぜ、アメグミさんがそのような活動を始めるに至ったのでしょうか?

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株式会社アメグミ代表の常盤は、貧困と虐待の家庭に産まれながらも自身で購入したスマートフォンを活用して勉強・ネットワーク・社会活動を実施することができました。

↓株式会社アメグミ代表の常盤の著書「悪者図鑑」。

機会があることで、「努力したくてもできない環境にある人」が努力できるようになり、実際に起業し、執筆をし、社会へ関り、活躍し、影響を与える選択肢を手にしています。

インドを初め世界には“外部環境によって「ここに産まれたから」「ここに居るから」という言葉とともに努力できない状態にある人が多くいます

場合によってはその命さえも簡単に亡くなってしまうような状況を目にしています。

水をくむための井戸が、あまりの貧困に耐え切れずに、自殺するための穴となった。
そして、塞がれた。

その井戸の脇を、1日2時間だけでも学校へ通えることに目を輝かせる子供が歩いて行く。

アメグミインドは2020年4月より活動していますが、まだスマートフォンやネットワークにアクセスできない地域に行く度に、上記の状態を目にします。

この様な地域の脆弱性は非常に高く、例えばコロナによるロックダウンで仕事を失った人たちは口に運ぶ食材を政府から支給されるのを待つしかなく、また待っている間に毎日横で誰かが死んでいる姿を見ています。

日本に産まれた私たちは、その様な人達に対して何もしないこともできます。

しかし、アメグミは何もしないことは更なる放置を招き、状況が悪化する可能性を孕んだままにしてしまうと考え、場所にとらわれず最低限幸福に生きられる機会を提供すべく事業活動を実施しています

アメグミが考える影響

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日本の代表、常盤さんの幼少期の経験から、想いをもって活動を開始されたのですね。実際にアメグミのスマホが必要な人に届くことで、そのような影響があると考えますか?

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たかがスマホ1台、たかが多くの貧困者の中の1人だとしてもその個人からしたら人生が大きく変わり、前を向いて生きるきっかけとなり得ます。更にその1人を観た周囲の村の人が、「自分も努力すればどうにかなるかもしれない」という希望を抱き、尊厳を、自尊心を持って人生を歩みだせるようになります。

現地で活動する信頼できる社会活動家、NGO団体等と共に現場課題の整理・分析、アプローチ方法の検討、プロジェクト作成、実行を通して1人、また1人と機会を提供しています。

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この様な機会を提供すべく、私たちアメグミはまずは絶対貧困者数が最も多く、かつカーストによる差別、貧富の差がとても激しいインドという土地にスタートアップながら拠点を構え、活動しています。

なぜ日系企業とともにCSRを通じ、インドの課題解決していきたいと考えるのか

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想いは十二分に伝わりました。少し意地悪な質問かもしれませんが、それを何故、インドで日系企業が行う、というビジネスモデルなのでしょうか?

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何故、これをアメグミが、日系企業様とする必要があるか—。
それは、政治が介入しにくいカーストによる差別という課題もあるからこそ、外国人であり、民間である私たち日系企業が歴史的な文脈の中での負の遺産に関わらず影響を及ぼし変えてける可能性、そして価値が、多分にあると考えているからです。

日系企業のCSR活動は、遅れていると言われることもあります。

しかし、その様な言説を覆し、インドで共に活躍する日系企業の皆さまと共に「課題を解決して機会を提供する」ために共に活動したく、この様な活動をしております

CSR予算を特定のファンドに入れることでレポートの義務やコンプライアンスを気にすることなく、本業に集中するというのも、もちろん大事な1つの選択肢です。

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ただ、アメグミの活動に共感いただけ、課題の解決と自社PRとを実施していく「想い」を持つ方々とご一緒できれば、こんなに幸せなことはないと思っています。

アメグミにできること(会社PR)

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なるほど。では、実際にアメグミさんに依頼すると、どんなことができるのでしょうか?企業のメリットを教えて下さい。

 

 

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アメグミは、デバイスの提供と下記のようなことができます。

✅政府への提出が必須なCSR活動報告の作成代行
✅企業戦略にマッチした、CSR活動を通した企業ブランディング戦略アドバイザリー
✅各SNSやメディア等への掲載といった広報サポート
✅プレスリリース配信メディア(PR times月間訪問者数約3,000万)等へのメディアにて、貴社のCSR活動の報告コンテンツを作成・掲載
✅拠出先NGOのホームページやSNS、建物へのバナー掲載等

Amegumi Indiaの各SNSへの掲載及びアメグミ、弊社メンバーによるシェア、コミュニティ(”Indian Professional in Japan”等)への活動のシェアにより、優秀なインド人約1万人のリーチが期待できます。

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ご支援台数によっては、貴社名やロゴ等を挿入できます。毎日使用するスマホでの宣伝になるので、これは潜在意識に大変効果的な広告宣伝になります!

まとめ

海外でのビジネスの中でも、得にコンプライアンス遵守は情報収集も、実行も大変なことです。
ましてや駐在員の皆さまには「攻め」の営業に加え「守り」も1人何役もこなす必要があるのは、本当に本当に、大変なことです。

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アメグミの事業に共感でき、インドでCSRのサポートが必要な方は、是非一度相談からでもアメグミに連絡してみて下さいね!

アメグミ連絡先

Amegumi India Pvt. Ltd.,
代表:福岡 洸太郎(ふくおか こうたろう)
ホームページ:https://www.sunblaze.jp/
メールアドレス:kotaro.fukuoka@amegumi.com

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