ピースボートで世界一周に興味がある人なら、「離脱」というワードを聞いたことはありませんか?今日は噂のピースボートの旅中の離脱について、徹底解説していきます。
離脱ってなんだ?
離脱とは、本来であれば乗船しているはずの寄港地と寄港地の間を船から離れて過ごすことです。
船は時速約30kmで進んでおり、他の移動手段より時間を要します。離脱することで、寄港した国を数日かけてゆっくり観光したり、寄港地の近隣の国まで行ったりすることができるようになります。
ピースボートの旅は船内でのんびりする時間も魅力の1つです。
ただ、場所によっては洋上で数日間過ごすこともあり、長く乗船していると「早くつかないかなー」と寄港が待ち遠しくなる時もあります。
また、「行きたい国が近いのに今回のクルーズでは寄港しなくて悔しいな…」といことも。離脱をすれば、寄港地と洋上生活を楽しむだけでなく、自分が思う「おいしい所どり」ができるのです。
どうやって「離脱」するの?
離脱をするには「この期間、船内で生活をしない(=不在にする)こと」を明確にするため、事前に船内のレセプションに申告する必要があります。どの寄港地で離脱をするかによりますが、目安としては離脱の1週間前までの申告が必要です。
申告時には①離脱者の基本情報(IDや部屋番号、緊急連絡先など)、②離脱中の宿泊ホテル情報(ホテル名・住所・電話番号)、③離脱中の移動手段(下船~合流する寄港地で船に戻るまで)、④一緒に離脱する人の名前を記入します。
宿泊先の情報や飛行機のフライトチケットは、予約済みのスクショなど、エビデンスの提出を要求されます。未成年が離脱する場合は保護者の同意書が必要になるそうです。
離脱にかかる料金
離脱する寄港地によりますが、手数料が約10,000円かかります(離脱手数料5,000円+下船ポートチャージ2,500円前後と乗船ポートジャージ2,500円前後)。
上述の申告目安から送れると、プラスで料金がかかります。
離脱する時の注意点
離脱して次の寄港地で合流するまでの行動はすべて自己責任になります。
そのため、フライトが遅れて出港時間に間に合わなくなったりしても、当然ですが船は待っていてくれません。そのリスクを回避するため、離脱する人のほとんどが前日には合流寄港地に到着するようにしていました。
寄港予定の情勢の都合で急遽寄港地が変更になった場合などは、自力で変更された場所まで行かなくてはいけません(申請用紙に記入した連絡先に、その旨の連絡はしてくれるそうです)。
つまり、ハプニングにすべて自分で対応しなくてはいけません。
離脱中の持ち物
離脱する若者の多くはAir B&Bかバックパッカー宿に宿泊することが多いです。どちらの場合も、ホテルのようにタオルやアメニティがおいてあるわけではないので、注意が必要です。
必要な持ち物はこちらの記事を参考にして下さい。
実際の離脱例
私は102回クルーズ中に、3回離脱しました。
1回目は「ニューヨーク(アメリカ)からモントリオール(カナダ)」です。ナイアガラの滝とトロントに行き、寄港地よりも2都市多く観光ができました。
また、ニューヨークにも4日滞在できたのでのんびり観光することができました。
2回目は「リスボン(ポルトガル)~バルセロナ(スペイン)」です。
リスボンの寄港は1日だけで、寄港だけではリスボンで行きたかった夕食を食べながら鑑賞する「ファド(ポルトガル伝統の歌のショーイベント)」に行けなかったので離脱を決めました。
また、バルセロナの寄港予定は日中だけだったので、離脱することで夜の湖に逆さに映るサクラダファミリアをみることができました。
3回目は「チビタベッキア(イタリア)~アテネ(ギリシャ)」。
サントリーニ島に行きたかったので離脱しました。
移動手段はどうやって抑えた?
私は船旅がゆっくりな分、離脱中の移動時間はなるべく短い方法を利用したいと思い、すべて飛行機を使いました。飛行機を予約するときは航空券の料金比較サイトを使い、希望のフライトで一番安いものを予約しました。
格安航空券予約サイト スカイチケットホテルはどうやって予約した?
ホテルはBooking.Comを使用して泊まりたいホテルの目星をつけ、他サイトで同プランの料金が安いものがないか調べて一番安いサイトで予約しました。
使い勝手が良いのでBooking.comを使用していましたが、ホテルの値段比較サイトを利用してもよいかもしれません。比較してみて、自分が使いやすいと思うサイトを見つけましょう。
世界中のホテル予約を、一気に比較【ホテルズコンバインド】まとめ
離脱はすべて自己責任というリスクはありますが、その分、旅の自由度は上がります。日本からだと直行便がないような場所にも寄港するので、どうせなら行きたい国や観光地に全部行きたい!という思いを叶えられます。
船旅は長いです。ピースボートの集団生活からちょっぴり離れて、リフレッシュしてから戻るのも、家のような安心感があり、改めて船旅の良さを実感できます。