旅行や駐在など、インドに滞在することが決まるとお酒好きなら気になるのが「インドってそういえばお酒飲めるんだっけ…?」。
結論を言ってしまえば「飲めます!」。でも、日本と勝手が違うこともあるのでちょっぴり注意が必要。本記事ではインドのお酒事情を解説します。
インド人のお酒に対する考え方
インドでは、各家庭によって飲食物の摂取に関する考え方が大きく異なります。そのことを理解しているので、他者の行動に対して意見することはあまりありません。お酒に関しても同じことですが、日本のように誰でもお酒を飲むわけではありません。中にはあまり快く思わない方もいるので、配慮は必要です。
有名なお酒の銘柄
ビール
Kingfisher
国内の約35%のシェアを誇る、インドの最も有名なビールです。
キングフィッシャーの中にもいくつか種類がありますが、一番有名なのは「キングフィッシャー・プレミアム」です。また、ハイナケンやバドワイザーなどの外国産ブランドに対抗する、ハイエンド向けの「キングフィッシャー・ウルトラ」も日本人に人気のラインです。
Bira
2015年に販売開始した、インドでも比較的あたらしいブランドです。インドの若者に人気です。中でもホワイトビールが特にオススメ。味はヒューガルデン・ホワイトをもう少し軽くしたような、さわやかな味わいです。場所によっては、ドラフトで飲むことができます。
ワイン
SULA
インドワインと言ったら「SULA」といっても過言ではないほど有名な銘柄。国内シェアはなんと70%!
リカーショップだと1本800INR前後(約1,200円)、レストランだと2,000INR前後(約3,000円)前後というお手頃価格です。スパークリング・白・赤どれを飲んでもハズレがありません。
赤ワインはシラーズとカベルネ・ソーヴィニヨンと定番のぶどうでを混ぜて作られたものがオススメ。日本人になじみのある味わいです。
白ではソーヴィニヨン・ブランというぶどうで作られた、柑橘系にミネラル感のあるさわやかな味わいのものが人気。
ラム
Old Monk/McDowell’s
サトウキビの生産が盛んなインドでは、ラム酒は定番のお酒です。
Old Monkは1954年に販売が開始されており、インドで最も売れていたラム酒でした。Old Monkは広告を打たず、口コミで広まったお酒。長年「インドで最も有名なラム酒」の首位をキープしていましたが、2013年にその座をMcDowell’sに明け渡しました。
ラインによりますが、180mlのお土産にぴったりなサイズのラム酒なら1本100INRから(約150円)あります。
ドライデーにご注意を
ドライデーとは「禁酒日」です。独立記念日などの祝日が該当し、州によって異なります。この日は基本的に公の場でのお酒の提供が禁止されています。(ホテルやレストランによっては関係なくアルコールを提供してくれることもあります)。
まとめ
あまりイメージがなかったかもしれませんが、インドでもおいしいお酒を飲むことができます。インド国産のお酒おたくさんあり日本ではなかなか飲めないお酒を楽しむこともできます。
若者の方が飲酒などの西洋文化に寛大な場合が多いですが、以前30代前半の同僚に「女性が1人で飲みに行くのはあまりオススメできないよ」と助言されたことがあります。場所によりますが、確かにデートで来ている男女のインド人以外、女性のみでお酒を飲んでいる光景はあまり見かけません。もちろん女性が飲みに行くのがダメな訳ではありませんが、ご自身の判断が必要です。
公の場で飲むのが居心地が悪い場合は、リカーショップで購入してホテルでのんびり楽しむのがオススメです。
インドでは、神聖な場所での飲酒は控えるべきとの考えがあります。観光でバラナシに行く場合は、ガンジス川に面するホテルやレストランではそもそもお酒を提供しないホテルもあるので、事前に問い合わせをすることをオススメします。