インドに住む前、何回か「インドに旅行でいってみたいな…!」と思ったことがありました。踏み切れなかった大きい理由の1つが「治安」です。
住む前のインドのイメージ
インドのイメージといえば「不衛生」「詐欺」それに加え、日本でよく報道される「レイプ」といったイメージが先行。「インド=治安が悪く、ハードルが高い国」だと思っていました。
そんな私が、実際に2年弱インドに住んでいて経験した「危ない目にあった話」をします。
渡印した2か月後、ある日のこと
Uberで通勤していた朝のことです。いつも通り、Uberを予約し迎えに来た車に乗りました。特別新しくも古くもない車でしたが、当たりの車だったのか、後ろのシートではモニターで動画を視聴できるドライバーとマッチ。
そこから15分ほど、特別何かが起きることもなく乗車していました。目的地までもう少しかかるので、その時私はスマホをいじっていました。
何が起こった…?
一瞬何が起きたのが分かりませんでしたが、顔面に感じた痛みで「衝突事故」にあったことを認識。乗車していたUberのドライバーがそよ見運転をしていたようで、前方の車両に突っ込みました。
そして最悪なことに、後部座席にモニターが付いていたため、顔面をスクリーンに強打しました。
朝の時間帯で道が混雑していたこともあり、幸いにもスピードがそこまで出ていませんでした。ただ、私はシートベルトを着用しておらず、スマホを見ていたため何も対応できず、衝突の衝撃を全身で前のシートにぶつけました。インドのUberにはシートベルトがきちんと設置されていないことがほとんどなのです…。
前述のとおりスピードが出ていなかったので大事には至りませんでしたが、顔面を打ったので口の中を切っていました。
「病院に自分で行けるか?」
事故だったので、車を端に寄せドライバーが警察を呼びました。体を打ったこともあり全身がだるい気もします。口も切れて血も出ているし、事故にあったということで病院に行った方がいいな…と思いましたが、インドで病院に行ったことがないし、何より事故にあったことが怖くてプチパニックです。
「警察が来たので車から降りて」とドライバーが言ってきたときには大の大人が大泣き状態。なかなか謝らないことで有名なインド人が「マーム、ソーリー…」とめっちゃ謝っていました。
家族がどうにかすぐ駆け付けられて、病院に連れて行ってくれるとのことだったので車を降りて迎えを待つことに。車のバンパーが壊れていて、警察も来ているのでアッという間に野次馬だらけです。
事故にあったことが怖くて、引き続きお構いなく大泣きしていたら「大丈夫か?」「病院に自分でいけるか?」「家族はいつ来るんだ?」「◎$%$♪×△¥●&?#(´・ω・`)…?」「あqwせdrftgyふじこlp;@:…?…ρ(・ω`・、)」「(´・ω・`)?」みたいなことを何人にも、何回も言われました。
ヒンディ語すぎて、何を言ってるかはほぼ不明。ただ、とにかく哀れな外国人女性をどうにか元気づけてあげたいっぽいことは伝わってきて、私の主人が迎えに来るまで、一緒に待っていてくれました.
私の周りに、交通事故にあったことがある日本人が、知っているだけでも2人います。
交通事故にあったことを友人のインド人に言うと、「交通事故のわちゃわちゃの中に紛れて、財布とか持ち物盗むやつもいるから、そんな目に合わなくてよかった」と言われました。
私が交通事故にあったときにいたインド人は、たまたまいい人達だけだったのかもしれませんが、少なくとも彼らはそんなことをせず、とてつもなく心細かった私を助けてくれました。
実際インドの治安はどうなのか
交通事故が、私がインドで2年弱生活してきた中で、一番危ない目にあったことです。
もちろんもっと危ない目にあった方もいるかもしれませんし、「危ない目に合う」「治安が悪いと感じる場面に遭遇した」というには確率論の問題なので、なんとも言えません。
私は女性としてたまたま危ない目にあったことがないというだけで、インドは超安全な国!治安は大丈夫!というのも無責任だと思っています。
ただ、インドに住んでみて思ったのは、「果たして日本で報道されて、印象的なほど危険な国なのか?」という疑問は持つようになりました。
あくまで個人の意見ですが、インド人はどちらかといえば、私生活では優しく、おせっかいな人が多いように感じます。(ビジネスではまた別だと思います。詐欺師たちは「ビジネス」なので、狡猾に活動しているのでは、と思います)。
まとめ
もちろん個人的な感想ですが、インドは想像していたより治安が悪くないなあ、と感じています。
油断しすぎてもいけませんが、警戒しすぎても気を張りぎてもインド滞在が楽しめなくなってしまいます。
インドで安全に過ごす秘訣をまとめた記事もありますので、インドに来る際は参考にしてみて下さい。